「マンション購入記」で書いてきた家探しと購入の話は、前回の引き渡しでひと区切り。今回から新シリーズ「築古マンションリノベ記」として、リノベーションの話を書いていきます。
購入記を読んでいない方は、こちらからどうぞ 👉️【マンション購入記①】50代、独身。家を買うかどうかの入り口で
引き渡しが終わり、いよいよ工事が始まりました。……とはいえ、すべてが計画どおりに進んだわけではありません。今回は、大枠を決めたはずの計画が、どんどん形を変えていった夏の話です。
6月の図面では
マンション購入記④に載せた、図面。実はこのとき、キッチンは対面にする予定でした。

壁付けのキッチンの中に台を作って、リビングのほうを向いて料理ができるようにする。そんな計画です。
大きなテレビを買う予定だったので、対面ならテレビを見ながら料理ができるな、と楽しみにしていました。メガネなしで見えるくらいの距離で。
いつもはLINEなのに
7月11日、ついに解体工事が始まりました。
その2日後、7月13日。施工会社の社長さんから連絡がありました。いつもならLINEなのに、この日は電話。
お、何だ?と思いました。
「開けてみたところ排管が動かせない状態で、対面キッチンは難しいです」
マンションの排水管は、勝手に動かせるものではありません。キッチンの位置や向きを大きく変えるには配管ごと動かす必要があって、それができない以上、対面は諦めるしかありませんでした。
正直、がっかりしました。
対面キッチンは人気があると聞いていたので、もし将来売却することになったときにも有利かな、という考えもあったのです。おひとりさまで家を買う以上、手放す可能性も頭の片隅に置いてますから。
結局、キッチンは壁付けの形になりました。
今思えば、これでよかった
そのときは残念でしたけどね。
でも今思えば、キッチンの中に高台を置いてまで対面にするのは、少し無理があったかもしれません。対面にしていたら換気扇の存在感も大きくなって、おしゃれな感じからは遠のいていた気がします。分かりませんけどね。

キッチンはすっきり広く見えています。それに、ぐるっと回り込まなくてもキッチンに入れる動線も気に入っています。帰ってきたら、買い物の荷物をそのままカウンターにガサッと置ける。毎日のことなので、これが大きなラクになっています。
工事費も抑えられました。対面にしていたら配管の工事などが必要になり、10万円以上は違ったと記憶しています。
打合せは、あのオシャレなカフェで
7月からは、当時住んでいた家の近くまで施工会社さんが来てくれるようになりました。
待ち合わせはいつも、前から気になっていたカフェ。打合せにぴったりの小さな部屋があって、だいたいそこを使わせてもらいました。8月はほぼ毎週、このカフェで顔を合わせていた気がします。
6月に決めたのは、あくまで「大枠」。ここからが、変更・変更・また変更の日々でした。
カップボード、迷走する
いちばん迷ったのが、キッチンの前に置くカップボード(食器棚・収納台)です。
キッチン本体の色はネイビーオーク。当然、カップボードも同じ色で揃えたいと思っていました。
ところが、同じネイビーオークで、使い勝手のいいものが見つからない。それならと、いったんはあずき色でお願いしました。
ショールームにも見に行きました。そこで、迷いが生じたんです。天板の色も、カップボードの色も、高さも本当にこれでいいんだろうか……。
もう一度相談させてください、と施工会社さんを呼び出しました。
考えれば考えるほど、やっぱりネイビーオークで揃えたい。
そこで施工会社さんが出してくれた答えが、こうでした。
- 外側の箱は、大工さんにネイビーオークで作り付けてもらう
- 中身の収納は、施工会社さんが見つけてくれた既製品を入れる
- 天板は、最初に勧められていた白の人造大理石(天然石のように見えるもの)
キッチンと色がぴったり揃って、使い勝手もいい。わがままを形にしてもらった気分でした。そして、探してもらった収納棚は、壁紙に近いとてもステキな薄いグレー、取っ手もキッチン本体と合わせたマットゴールド✨️。ネイビーオークの中に、すっと馴染むように収まっていました。さすがです。

ちなみに天板は、さんざん迷ったあげく、結局最初の提案(白の人造大理石)に戻ったわけです。プロの最初の提案って、やっぱり理由があるんですね。
対面キッチンは諦めたけれど、キッチン前にカウンターを置いたことで、ここで作業しながらリビングのほうを向くこともできる。リビングのドアもキッチンと同じパナソニックのネイビーオーク。ドアを開けるとキッチンとカウンターまで同じ色が続いて、それだけで空間がまとまって見えます。
目地の色にも悩む
キッチンの壁のタイルは、目地の色でも悩みました。タイルの色は白、目地の色はネイビーかグレーか?結局決めきれず、施工会社さんに全体の雰囲気にあうもので、とお任せしました。その後「白にしました、爽やかに仕上がると思いますよ」と連絡がありました。
タイルそのものより、目地のほうが部屋の印象を左右する——そんなことも、このとき初めて知りました。
目地は白で正解の気がしています。「よく見たらタイルだ」という方がセンスがいいかなと。汚れには気をつけないと💦
そして、ひとこと
変更のたびに相談に乗ってくれた施工会社さん。打合せを重ねるうちに、こんなことを言ってくれました。
「ご自分で好きなもの、見つけられるなら」
この一言から、私の「自分で探して、自分で買う」が始まります。それは、また次回のお話です。
まとめ
- 6月の図面では対面キッチンの予定だったが、配管が動かせず壁付けに
- 当時は残念だったけれど、今は壁付けでよかったと思っている
- 7〜8月は、当時の家の近くのカフェで毎週のように打合せ
- カップボードは、大工さんの作り付けの箱+既製品の収納+人造大理石の天板という形に
- 大枠を決めてから、変更を重ねて形にしていくのがリノベーションでした
学びのコーナー📖
リフォームとリノベーション、何が違う?実は私も、当時はこの違いがよく分かっていませんでした。リノベは新しい言葉なんだな、くらいの認識で、意味を検索したほどです。
一般的には、リフォームは古くなったものを新築に近い状態に戻すこと。リノベーションは、間取りや設備を変えて新しい価値を加えること、と言われています。
そしてもうひとつ、今回の学び。マンションでは、水まわりは自由に動かせるとは限りません。 排水管には傾きが必要で、位置を大きく変えるには床下の高さなどの条件があります。対面キッチンなど水まわりの移動を考えている人は、物件選びの段階で一度確認しておくと安心です。
次回はネットで見つけた鏡や照明を、工事中の新居で受け取ってもらった話です🏠️
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